自分の『音』を知って、私の人生がどう変わったか?

お腹が空くと無意識にウロウロするみしゃこです。夫に「…お腹すいたん?」と言われてハッとして元の位置に戻ります。

諦めない奴に、誰も勝てっこない

ベーブ・ルース

「私たちは、夫婦2人で軽自動車1台分のモノだけを持ち、軽キャンピングカーで何ヶ月も旅をして、時折ご縁のあるお仕事をし、豊かに暮らしています」こう言える自分たちが好きです。予測できないような変化を楽しみ、新しい実験から刺激をもらい、充実した日々を過ごしています。

私たちの家族や友人には「この夫婦はとても仲良く自由で幸せそうだけど、時々なにをしでかすか分からなくてヒヤヒヤする」と思われていると思います(笑)実際そういうところもあります(ご心配をおかけしてすみません!)

でもその一方で、実は数年前まで自分の人生に対して不満だらけで、行き詰まって途方にくれていました。

少し、昔のお話をしますね。

私は(特に社会人になってから)とにかく不満と不安だらけでした。幸いにもパソコンが好きで仕事はあり、比較的(?)マジメだったので、SEやデザイナーとしてお給料は必要以上にもらえていました。お金は貯まるし、会社の環境もいいし、仕事仲間は一癖も二癖もあるけれとても良い人ばかりでした。

一見、最高の環境のはずです。でも、給与明細を見たときや通帳を見たとき、溜まったお金を見て喜ぶどころか、ものすっごいむなしさが襲ってくるんです。

「どうして私だけこんなに苦しいの?みんなは平気なの?」

周りは仕事は大変そうだけど、給与に満足したり、まだお金が足りないと言ってる人もいました。不思議で仕方ありませんでした。

毎日会社に行き、仕事をし、飲んで騒いで帰って寝る。自分の人生を生きているとは到底思えませんでした。その不満がぐわーっと溜まってくると、それまでのキャリアを放棄して転職したり、旅に出たり、好きなブランド品を爆買いしたり、ドッサリものを捨てたり、引っ越したりしてなんとか発散していました。

でもその不満が何かを突き詰めることなく日々が過ぎていったんです。

何度目かの転職がうまくいかずひきこもっていたある日、文字通り一歩も歩けなくなりました。左下半身が激痛で痺れて動かない!ますますひきこもりになりました。「このままではヤバイ」という自責と焦りの中、この機会に人生を見つめ直そうとも思いました。

なぜこんな状態になっているのか、切り開く方法はあるのだろうかと真剣に考えはじめました。それが30歳です。

ネットにあった一節で目が覚めました

ある日、インターネットを漂ってるとこんな文が飛び込んできました。

あなたの音楽を奏でることなく死んではいけない

ウエイン・W・ダイアー

頭をガツンと叩かれたような感覚があり力がみなぎり涙があふれました。音楽が大好きな私には、この言葉はものすごく響きました。

私の音楽。つまり、自分にとって何が大切なのか、どうなったら幸せなのかを正直に見つめる必要がある。そう思いました。

誰かの言う幸せ、誰かが押し付ける幸せ、そういうものではなく、自分オリジナルの幸せってなに?敷かれたレール(大学を出ていい会社に勤める)を歩くことを受け入れてきた私にとって、それはとても興味深い問いでした。

インターネットが普及し、SNSが広がり、特に日本ではYoutubeが爆発的な勢いですね。たくさん価値観の主張が『これがいい』『あれがいい』があふれて混乱を極めています。

そういうものから一度はなれ、誰かの目を通すことなく、家族も今の状態も過去も関係なく、自分の幸せについて自分の頭で考える必要がありました。ものすごく、考えました。

あなたの幸せポイントを発見する方法

自分の人生を振り返ると、うれしさや幸せを感じたときや、怒りや寂しさ辛さを感じたときがあります。その根底にある価値観を見出すことで自分の幸せポイントを探しました。仕事、家庭、人間関係、お金、いろんな面で考えます。

わかりやすい判断基準としては、自分の幸せポイントが活かせてる時はとても気分がよくてノリノリで、そうでない時は落ち込んだりイライラしたりします。また、自分の幸せポイントには、正しいも間違っているもありません。(こんなん人から見たらどう思うだろうか…とか思わなくていいってことですね)

たとえば、私は身近で困っている人をお助けしてお礼をいただけるのはうれしいけれど、外資系SEでバリバリ働いたりデザイナーで企業勤務してた時はどれだけたくさんのお金をもらえても苦しかった。つまり、私はお金よりも自由が大切で、お金のために何かに縛られたり閉じ込められるのはダメなんだとわかりました。

ほかにも、私は新しい技術を使って仕事をするのは好きですが、しばらく使っていると退屈になってイヤになります。自分が飽きっぽいのは知ってますが(笑)もっと深く考えると、私は新しいことを取り入れていかないと、自分の仕事が嫌いになるんだ、とわかりました。

そうやって、自分の幸せポイントを探していきました。

もちろん自分ひとりでじっくり考えるときもありますし、生活する中でふと気づいたり、夫と話をする中で気づくこともあります。そういうものを書き留めて、定期的に見直して更新しています。(ポイントが変わることもあるからです)

私の幸せポイントの一部をご紹介しますと…こんな感じです。

  • 自由がある(時間、場所、仕事、モノ、お金、衣食住)
  • バランスが整っている(偏らない)
  • いつも新しいことを学び取り入れる
  • 創造的な活動をして、発表できる場を持つ
  • 人や社会に役立てることをする

ここまできて、やっとわかったんですよ。私が給与明細を見てむなしくなっていたものの正体は「私にとって最も大切な自由を売って、お金を得た」と心が感じていたからです。わかってしまったら当たり前の話で、そりゃ悲しいわな、となります。

自然と幸せに導かれる

幸せな状態とは、あなたの思考・言動・行動が調和している時です。

ガンジー

自分の幸せポイントがわかれば、思ってるだけではダメで、あとはそれを行動にうつしていきます。そのポイントを見つめながらできているかな?を確認していく地味な作業ですね(笑)ただ、この地味な作業が実はとても大切でした。

私の幸せポイントは、方位磁石のように確実に私を導いてくれて、自然と幸せな方向へ進めるようになりました

  • 私はシンプルな生活を選び、多くのモノに埋もれて混乱する状態から抜け出しました。最初の整理は大変でしたし、夫婦の足並みがそろうまでは年単位で時間がかかりましたが、モノがあるよりも身軽な方が幸せです。
  • 私は会社勤務をやめ、フリーランスとして生きることに決めました。社会的信用よりも自分の時間が自由なことを選び、柔軟性のある生活を大切にしているからです。
  • 家は買わずに賃貸に住み、いつでも自由に動ける準備があります。(日本全国に住んでみよう計画が進行中です)
  • お金は、未知の体験や学び、健康維持に使います(時々、好きなものを買って入れ替えます)
  • 仕事は、常に工夫や新しい技術を取り入れながら新鮮な気持ちで行います。
  • ブログやYoutubeで自分たちの体験や実験を共有し、創造的な活動をします。

もちろん夜寝て目が覚めたら人生ガラッと変わってた!なんてことはありません。あなたの人生もおそらく一晩では変わらないと思いますし、いつでも幸せポイントに基づいて行動できるとも限りません。でも、自分でコントロールできるのは、自分が毎日行う小さな選択だと思います。私が好きな言葉に、『過去がどうだったかは関係ない。いつからでも遅くはない。今日の選択が未来を変えられる』というものがあります。今日から好きなことにもっと時間を費やして、あとは手放すという選択もできます。

他人が決めたものではない自分の幸せポイント、考えたことがありますか?あなただけの幸せポイントを知っていますか?あなたはその幸せポイントに基づいて行動していますか?

毎日の暮らしの中で意識してみると、人生は自然と幸せに近づいていきます。

あなたの人生がJMAになることを祈って。 (み)

この記事を書いた人

みしゃこ(妻)

1979年兵庫県尼崎市うまれ。今は奈良を拠点に活動中。身の回りや心の軽量化を考えたり実験するのが大好きです。フリーランスのWEB制作屋。得意技は、狙ってないのに入ってしまう頭突きと裏拳。