妻の服が年間20着以下になりました

試行錯誤くりかえすこと3年(長!)ようやく服を厳選するの私の旅が終わろうとしています。

減らす理由は、2つ。思い立ったらすぐ旅にいけるくらい身軽でいたいためと、着る服を迷う時間を減らしたいためです。

いつでも日本全国に旅したいので0℃〜40℃気温差は年中覚悟。仕事はほぼリモートで服装は自由だけど、緊急のビジネスシーンやフォーマルも対応したい、冬はスモボもしたい。

つまり要望が多いくせに服は少なくしたい、そんなわがままが果たして叶うのかと検証していたのであります!

紆余曲折ありましたが、こうなりました。(寝間着も含みます)

  • 半袖Tシャツx4 (白x3、黒x1)
  • スキニーパンツx1(黒)
  • ジョガーパンツx1(グレー)
  • 長袖シャツx2(白):1つは普段着、1つは寝巻き
  • スウェットパーカーx1(グレー):夫と兼用w
  • カーディガンx1(オフホワイト)
  • ジャケットx1(黒)
  • ワンピースx2(黒、グリーン)
  • レザージャケットx1(キャメル)
  • ダウンジャケットx1(黒)
  • 撥水パーカーx1(カーキ):スノボ、アウトドア、登山用
  • 撥水パンツx1(黒):スノボ、アウトドア、登山用
  • レギンスx1(黒):寝巻き

  • パンプス(撥水、黒)
  • ショートブーツ(防水、キャメル)
  • 下駄

ぜーはー。本当にここまで長かったです。ひとつの時代が私の中で終わります。

でも、楽しかったです!

朝起きて悩むことがなくなりました。どんなときでもサッと風呂敷につつんで暑いとこ寒いとこ旅にでられる。仕事の緊急の打ち合わせもフォーマルも対応できる。これは想像していた以上に快適です。

この無上のよろこびが、伝わっていますか。伝わりますか。あっ、しつこいですか。

ここまでいろいろと迷いました。失敗もしました。もしかしたら同じ道を歩む方もいるかもしれないと思ったらいてもたってもいられなくなり筆をとりました。

これから服を減らしたい方への置き土産です。どうぞ私の屍をこえてください。

診断系を盲信するべからず

服は好きです。服ひとつで自分の気分が変わります。周りに与える印象がかわります。

それはまるでパズルのように複雑でおもしろく、意外な組み合わせを見つけたときはとっても楽しい。

でも時々わからなくなって途方にくれます。すべての服が似合わない気がする日もある。年齢を重ねてお気に入りの服が着れなくなったりして、さらに遠い目になる。

あまりにわからなくなったときは、ついにパーソナルカラー診断とか骨格診断とか手をだしたこともありました。本も何冊も買ってしまいました。

この診断系、やってわかりましたがものすごく注意が必要です。簡単な気持ちで手をだすと大変です。

参考になる部分はあるけれど、盲信すると迷子になります。色は流行りや季節があり売ってない色も多いです。体型もそこまでパターン化できてるとは思えません。私たちはもっと複雑で、もっと個性があります。

診断どおりの服をいざ着てみても「ん?似合ってるかこれ?」と不安になることもよくありました。

鏡ににうつる姿が答えだー!

服を厳選するのにいきついたのは、シンプルな方法でした。

鏡を見ましょう。

雑誌やネット、診断などすべて閉じて鏡を見るのです。答えはやっぱり自分にあります。年齢とともに変わっていく、今の姿がすべてです。

雑誌のモデルさん、pinterestに大量に転がるスナップ、あの手この手で誘惑してきます。もう誘惑にしか思えなくなってきます。かっこいい服かわいい服、いい色も出てくるし、時にはイメージチェンジもしたくなる!

だがとりあえずは本を閉じてネットを閉じて、自分と対話です!

服を減らしたくなったら、クローゼットに入っているものまず見ます。

ここで大事なのは手にとって仕分けするのではなく『着て、仕分けする』

そのとき似合わないものは、どうあがいても似合いません。デザインいいけど汗こもるとかチクチクするなど素材が悪いものは、やっぱり着ません。いま入らないものは、入りません。流行りだけど服は好きだけど太って見えるのもある。そう。いちどやってくる絶望。それに泣かないで打ち勝つのですー!(暑苦しい)

たとえば私は白いTシャツを着たときに、パッと顔が明るくなって気分がよくなりました。それからはTシャツや明るい色を上に持ってくるようになりました。ブルゾン好きだけど太って見えるのでやめました。そんな単純なことでいいの?それでいいんです!

自分で判断するのが不安なら、大切な人や家族に見てもらって率直な意見をもらいましょう。自分は鏡を見ないと全体像がわからないけど、ほぼ99%見てるのはそばにいる人です。自分以上に良い見解をくれます。

安価なプチプラ服でOK

服を減らすと、それぞれ着る回数がふえるので劣化が早くなります。せっかく限られた服なんだからといい服でそろえたくなるかもしれませんが、しっかり手入れをしないと着実に痛んでいきます。取り扱いに毎日気も使うというデメリットもあります。

服のブランドや価格で自己表現するのをやめると楽になります。ひととかぶっててもウォーリーを探せの気分でおもしろくなってきます。

私はよく着るものはぜんぶプチプラにしました。今見たら9割はプチプラです。ユニクロやGU、無印、ワークマンをよく利用しています。ガシガシ洗えるし使えます。いたんできたらウエスにしたり、リサイクルに出したりして新しいものと入れ替えられます。

こだわらない方はぜんぶプチプラで問題ないと思います。ただ、大切に長く使いたいものを一部取り入れるのはありだと思います。たとえば私はレザージャケットだけはお気に入りで、時々お直しに出しながらかれこれ15年くらいつかってます。また、靴はしっかり足にあったものを履きたいので、足のノウハウがつまった靴専門店の良いものを慎重に選んで使うようになりました。

パジャマ、部屋着をやめる

外に出られない服装をやめました。

部屋着、というジャンル自体がそもそも服を増やしてる元凶な気がした私は、寝ている時も着心地のいい綿麻シャツとレギンスや、Tシャツとスウェットパンツなどにしておき、すぐ外出もいける服装にしてみる。すると服は自然に減りました。

女性だとマキシワンピも使いやすい。ワンマイルウェア(気軽なご近所服)をうまくとりいれると服はけっこう減ります。

ベースの色だけでも絞ろう

色の組み合わせって、けっこうムズカシイんですねえ。奥が深いというか。

あるとき妹が「なんも考えへんかったら赤黄青で信号機になるねん」と笑ってました。原色が似合うキレイ系の妹なんですが、そういえば玄関で信号機になってるのに気付いて慌てて着替えたりそのまま強行する姿を何度か目撃しました。

色あそびが好きな方やセンスある方は大丈夫なんですが、不安な方は組み合わせをカンタンにしましょう。

色の組み合わせをカンタンにするには、まず基本の色系統を絞ることです。

つまりTシャツ、パンツやスカートの基本色をきめる。そして基本アイテムはその色系統しか買わないことを神に誓います。もしくは命をかけます。

その代わり、ジャケットなどのアウターやストールはカラフルに遊んでよしとするんですね。そうやって全身2〜3色以下にするとまとまりやすいです。

基本色は、無彩色(白〜グレー〜黒)がいちばんカンタンです。つまり、Tシャツやパンツなど基本的にかならず着るものは白かグレーか黒を選んでおくということです。基本、無彩色はだれでも似合います。さらに入手もしやすい。入手がしやすいというのは、旅する私にはとても大事です。私はカンタンで清潔感もある無彩色を取り入れました。

次に簡単なのは青系です(白〜ブルー〜ネイビー)ですね。こちらも入手しやすい。

他にも、茶系、赤系、緑系、橙系、黄系…。いろいろあります。好きなのを選んでいいのですが、難度はあがると思ってください。

有彩色の場合は、2つほど注意が必要だからです。まず微妙な青みと黄みの色違い。同じ色でも青みよりの色、か、黄みよりの色があります。どちらかに絞ると失敗がありません。また、色は流行があるので、入手しにくい色もあったりします。一度、茶系に絞ったときに私は地獄を見ました。

靴から選ぶ方法もあり

私は服以上に靴が好きなんですが、外反母趾なので選択肢がそんなに多くありません。

今は絞って3足です。楽な黒パンプスとショートブーツと下駄です。

パンプスは長時間歩かないならどこでも使える万能品。
ショートブーツは、スポーツ、アウトドア、登山や長靴がわりに。
下駄は素足用。サンダルがわりに。本来下駄は雨の日も大丈夫なようにと高さがあるので慣れると意外と使いやすいです。

この靴の形や色にあわせて服を決めてみる。

私は好きなブーツがTimberlandのオーク色でけっこうクセがあったので、逆に選択肢が狭まって選びやすくなりました。

靴が好きな方は、この方法もありだと思います。靴を絞って、それに合わせる形です。

重ね着をうまく使おう

ごついニット、でかいジャケットなど、かわいいんですけれど、冬専用のかさばるものは、旅では邪魔モノになります(汗)

なので寒いときに増えるのは、薄手の暖かいインナーだけにしました。

あとは服を総動員して重ね着し、首にストール巻いて寒さを乗り切ります。むやみやたらと重ね着するのではなく、空気の層ができるように着る順序を工夫する、あたためると効果的な場所をしっかりあたためる、など知識も総動員して身につけると案外大丈夫です。

あまりにも寒いときは肩甲骨・お腹・腰などにホッカイロを貼って余裕です。

素材の特性を知って選ぼう

素材の特性を知っておくと、薄い服でも暖かく過ごせたり、服がチクチクしたり熱がこもるなどの不快感を減らせます。冬の印象が強いウールも、夏っぽい麻も、実は年中大丈夫なので効果的に使えるといいなーと思っています。

化学素材は、ポリエステル、レーヨン、アクリルなど。乾きやすく、シワになりにくく、取り扱いが簡単です。ただ敏感肌の方は痒くなりやすいです。

天然素材は、綿(コットン )、麻(リネン)、ウールなど。乾きにくく、シワになりやすいですが、肌に優しくて吸水性バツグンです。

特に麻は乾きやすいけどシワとのあくなき戦いになります。綿麻だといいとこどりなので取扱いやすく、私は年中寝間着として着ています。

ウールやカシミアは薄くてもあたたかく、少し高価ですが薄手のストールひとつ持ってたら年中使えます。意外にもジャブジャブ水洗いできます。(もちろん洗濯表示は見て自己責任で!)

遊びもいれる

服が好きな方は特に、上記のことを度外視したお気に入りをひとつやふたつは持ちましょう!なんでも縛りすぎは気持ちが窮屈になりますからね。

私の場合、母と作った緑色のワンピースは遊び着として持っています。着るのが楽しみです。


以上。だーっと書きだしてみました。またあたらしいことに気づいたり、変動したら編集してみます。

服の厳選は、苦労はしますがとっても楽しいです。完成したときには毎日お気に入りの服を着て家でも外でも最高の状態で過ごせます。

服を整理している方のお役に立てれば幸いです!

この記事を書いた人

みしゃこ(妻)

1979年兵庫県尼崎市うまれ。今は奈良を拠点に活動中。身の回りや心の軽量化を考えたり実験するのが大好きです。フリーランスのWEB制作屋。得意技は、狙ってないのに入ってしまう頭突きと裏拳。