JMA(ジャッカンミギカタアガリ)ミギカタ夫婦の夫ひーさまです。
2019年12月。
長年の夢だった軽キャンピングカー、ミニチュアクルーズを購入することができました。
26年の時を経て叶えることができた夢です。
26年前の18歳
車の免許をとるために教習所に通っていた頃、
「どんな車を買おうか?」と、雑誌や路上に停まってる車、走ってる車、いろいろ見ていました。
そのとき、「欲しい!」と強く思ったのは、軽箱(軽自動車のワンボックス)たちでした。
当時(1992年くらい?)は、軽自動車のサイズ(大きさ)が、まだ今の規格じゃなかったです。
今の軽自動車より、もう一回りこじんまりしてて、今の軽箱のような、『ちっちゃいボンネット』もありませんでした。
それでも、運転席より後ろの部分、後部座席を倒して、フラットにすると、そこには大人の男が横になれる広大なスペースがありました。
貧乏な家庭でも自分の部屋を手に入れるチャンス
免許をとって、工業高校を卒業して、サラリーマンになった頃、
ぼくの住んでいた家は、2K(3畳ほどのキッチンと4.5畳と6畳の和室)風呂ナシの文化住宅(長屋?)でした。
そこに母親と姉と弟の家族4人で暮らしていました。
自分の部屋なんてものは生まれてから持ったことなんてありません。
なので、物心がついた頃から、『自分だけの部屋』ってものにめちゃめちゃ強い憧れをもっていました。
まわりの目を気にしなくてもいい。
誰にも邪魔されない場所。
俗にいう『プライバシーが守られた空間』が、この、軽箱なら意外と手軽に手に入るかも知れない!
そう思うと、ワクワクがとまらなくなったのを今でも思い出せます。
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自分のきもち VS まわりの目
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「軽箱を買えば、動く自分の部屋を手に入れることができる!」
そう思うだけで、想像力はどんどん膨らみ、明るい未来が広がっていきました。
停まってる軽箱を見つけるたびに、いちいち反応するくらい軽箱にゾッコンでした。
なのに、当時のぼくは、そんなに欲しかった軽箱を買うことができませんでした。
理由は、お金の問題ではありません。
結果的に、はじめて買った車は、中古のバン(ステーションワゴンみたいな)で、総額で見ると、新車の軽箱より高かったです。
車検や保険、ガソリン代などの維持費で考えても、軽自動車のほうが圧倒的に所有しやすい。
ぼくは、母子家庭の家の長男だったので、家に生活費なんかも入れたりしていたので、維持費も安ければ安いほどいいと思っていました。
なのに、
当時、一緒に遊んでいた地元の友人たちが、みんなステーションワゴンを買っていて、そのグループ内では、
・ステーションワゴンがイケてる
・乗用車に乗ってるやつはダサい
・スポーツカーは時代遅れ
・軽自動車は女が乗るモノ
そんな空気が充満していました。
社会全体がそうだったワケではなかったと思うけど、
ぼくの関わっていたグループの中ではそんな言葉が飛び交っていました。
だから、
個人的には軽箱が欲しい。
だけど、軽自動車に乗って、馬鹿にされたくない。
笑われたくない。仲間外れ扱いされたくない。
そんなネガティブな想いから、
結局、軽自動車(軽箱)は、買うことができず、
みんなと同じようにステーションワゴンを買うことになります。
自分が働いて稼いだお金なのに、自分の欲しいものを買うことができない。。
歌や物語で、、
自分の気持ちに従う。
自分に正直に生きる。
こんなフレーズをよく目にしたり耳にしますよね?
でも、当時のぼくにとって、それは、片思いの女の子に告白するくらいむずかしいことでした。
18歳のときのぼくは、自分の好きなものを言って、
もし、否定されたら、、
もし、笑われたら、、
そう思うと、自分が好きなものを口にすることができず、みんなが「いい」と言ってるものを手にするようになりました。
これはクルマだけではありません。
服も、身につけるアクセサリーも、聴く音楽も、車で流す音楽も、自分の好みではなく、まわりの目。
そんな選択基準で選んでいました。
。。。
あれから26年。
念願の軽箱。
しかも、軽キャンピングカーを購入することができました。
今、振り返ると、
ぼくにとって、軽箱、軽キャンピングカーを購入する一番の壁、ハードルは
自分の好きなものを好きな人に共有すること
でした。
アーティストの槇原敬之さんの、昔、大ヒットした「どんなときも」という歌の詩に、
「好きなものは好き!」と言えるきもち抱きしめてたい
というフレーズがあります。
車に乗るようになって20年以上経って、
ぼくはやっと、「好きなものは好き!」ってことを好きな人に言えるようになりました。
。。。
あなたは、
あなたの好きなものを
好きな人に「好き!」って言えますか?
あなたの好きなものが、
あなたの好きな人と ひとつでも多く共有できますように。
あなたのJMAを祈って。
いつもありがとうございます!
ひーさま